お寺の境内が運動場
のびのび育つ
善通寺の子どもたち

総本山善通寺は、まぎれもなく空海伝説と、真言密教のはじまりの地といえましょう。大楠の木漏れ日のもと、佐伯真魚はよく遊ばれたとのことです。背後に連なる屛風ヶ浦といわれる五岳山。北に少し行けば瀬戸内の凪。真魚さまは、しばしば東西を行き交う貿易船を眺め、喜びと期待に満ちた未来を見据えていたことでしょう。おだやかな風土でありながら、未来へのはじまりを感じさせてくれる場所。寺と町の共存。陸上自衛隊駐屯地と護国神社。子供達は学校で偉人空海の生涯を学びます。空海的 最高の人生 とはどういうものなのか。一生涯において 至上の愛 にめぐりあうことはできるのか。空海の足跡は、情操教育の垣根を超えて文化として精神として、この地に残っています。

おおらかでゆるやかな空気
善通寺のまち

寺院は何のためにあるのでしょうか。人生において幸せを求める力を得られるような場所。また、人となる道を求めたその先に、ご自身が本当に最高の幸せを獲得できているのかどうかを確認できるような場所。心の拠り所のような場所であらねばならないことは、大師はじまりの地だからこその使命であり、生と死の接点、俗世間と聖なる出世間の接線ともなりえるものと考えます。よって諸堂・境内それ自体が、人をして開悟へと誘う有効な手だてとなる場所ということになります。

おだいっさんという文化が
息づく暮らし

弘法大師空海さまは、特に四国では おだいっさん と呼び親しまれています。晴天が続くと、おだいっさんのおかげやで。雨が降っても、おだいっさんのおかげやで。宗旨宗派を超えて親しまれ、おだいっさんとともにある安心。四国のおおらかな気質はここにあるのでしょう。善通寺市にお住いの皆様には、おだいっさんを通じて、より一層のシビックプライド(市民の誇り)を持っていただけるよう、觀智院は、まちづくりへの積極性と責任感の推進に貢献します。